現物保有だけじゃない!暗号資産のレバレッジ・CFD・差金決済取引についてわかりやすく解説

はじめての暗号資産

暗号資産というと、「BTCを買って、そのまま持っておく」という現物保有をイメージする人が多いと思います。
でも、暗号資産にはBTCそのものを保有せず、価格の値動きを取引する方法もあります。

そこで出てくるのが、「レバレッジ」「CFD」「差金決済取引」といった言葉です。
正直、似たような場面で登場するので、「結局どれも同じようなものでは?」と思いやすいんですよね。
でも、整理してみるとそれぞれ意味が違います。

今回は、レバレッジ・CFD・差金決済取引とは何なのか、現物取引や先物取引とは何が違うのかを初心者向けに解説します!

結論:レバレッジは「倍率」、CFDは「取引方式」

レバレッジは取引金額を大きくする仕組み、CFDは価格差を決済する取引方式という違いの図解
レバレッジは取引金額を大きくする仕組み、CFDは価格差を決済する取引方式という違いの図解

まず、最初にここを整理しておきましょう。
レバレッジは「証拠金をもとに、より大きな金額を取引する仕組み」です。

一方、CFD(Contract for Difference)は、現物を受け渡さず、取引開始時と終了時の価格差を決済する取引方式です。
日本語では「差金決済取引」と呼ばれます。

つまり、
レバレッジ=取引金額を大きくする仕組み
CFD=価格差を決済する取引方式
という違いがあります。

CFDではレバレッジを利用できることが多いため、2つの言葉がセットで登場しやすいわけですね。

サトシ(偽)
サトシ(偽)

「レバレッジ取引=CFD」ではなく、そもそも意味しているものが違うんですね

CFD(差金決済取引)とは?

実際の暗号資産を受け取らず取引開始時と終了時の価格差で損益が決まるCFDの仕組みの図解
実際の暗号資産を受け取らず取引開始時と終了時の価格差で損益が決まるCFDの仕組みの図解

CFDのポイントは、実際の暗号資産を受け取らず、値動きを取引することです。

たとえばBTCが1,000万円のときに買い方向で取引を始め、1,050万円になったところで決済したとします。
この場合、BTCそのものを受け取って保管するのではなく、取引開始時と終了時に生じた価格差をもとに損益が決まります。
そのため、現物取引とは性質がかなり違います。

またCFDでは、上昇を狙う「買い」だけでなく、価格下落を狙って「売り」から取引を始めることもできます。
「暗号資産は上がらないと利益を狙えない」とは限らないわけです。
売りから取引する「ショート」の考え方はこちらの記事で詳しく解説しています。

サトシ(偽)
サトシ(偽)

「モノを持つ」のが現物、「値動きを取引する」のがCFD。まずはこの違いを覚えると分かりやすいです

レバレッジを使うと何が変わる?

10万円の証拠金に5倍のレバレッジをかけると50万円相当のポジションを持てる仕組みの図解
10万円の証拠金に5倍のレバレッジをかけると50万円相当のポジションを持てる仕組みの図解

レバレッジを使うと、手元にある証拠金よりも大きな金額のポジションを持てます。
たとえば10万円の証拠金に5倍のレバレッジをかければ、50万円相当の取引ができます。

ただし、ここで大切なのは、レバレッジは「利益を増やす機能」ではないということです。

取引金額が大きくなるので、利益だけでなく損失の振れ幅も大きくなります。
相場が想定と逆方向へ動けば、ロスカットなどによってポジションが決済される場合もあります。

「5倍なら5倍儲かる」ではなく、「値動きによる影響が大きくなる」と考えた方が実態に近いでしょう。

CFDと先物取引は何が違う?

現物・CFD・先物それぞれの仕組みと保有・売り・レバレッジ・満期の違いを比較した図解
現物・CFD・先物それぞれの仕組みと保有・売り・レバレッジ・満期の違いを比較した図解

ここまで読むと、「現物を持たずに値動きを取引するなら、先物も同じでは?」と思うかもしれません。

確かにCFDと先物には、現物そのものを保有せず、価格変動を利用して取引できるという共通点があります。
ただし、CFDと先物は同じものではありません。

初心者向けに大きく整理すると、次のようになります。

比較項目 現物 CFD 先物
何をする? 資産そのものを売買 価格差を決済 将来の価格を取引
現物を保有 する しない しない
売りから取引 基本しない できる できる
レバレッジ 基本なし 利用する場合あり 利用する場合あり
満期 なし 商品による 基本あり

※初心者向けに違いを単純化した表です。CFDの満期などは商品によって異なります。

表では分かりやすさを優先して「先物=将来の価格を取引」としていますが、厳密には、先物は将来の一定時点を基準に、あらかじめ定めた条件で売買する契約です。

つまり、CFDは「価格差を決済する」という取引方式に注目した言葉。一方、先物は将来の一定時点を基準とした契約という違いがあります。
似ている部分はありますが、仕組みまで同じではないと覚えておきましょう。

「満期のない先物」がPerp(無期限先物)

現物・CFD・先物・Perpの位置関係を整理した図解
現物・CFD・先物・Perpの位置関係を整理した図解

そして、暗号資産では先物から派生した取引としてPerp(パープ)があります。

Perpは「Perpetual Futures」の略で、日本語では無期限先物などと呼ばれます。
通常の先物には満期がありますが、Perpには原則として満期がありません。

イメージとしては、
現物→暗号資産そのものを保有
CFD→価格差を決済
先物→将来の価格を取引
Perp→満期のない先物
と整理すると、それぞれの位置関係が見えてきます。

さらに、このPerpをDEX(分散型取引所)で取引できるようにしたものがPerp DEXです。
PerpにはFunding Rate(資金調達率)など独自の仕組みもあるため、詳しくはこちら👇で解説しています。

現物・CFDはどう使い分ける?

長期保有には現物、短期の値動きにはCFDという目的に応じた使い分けの図解
長期保有には現物、短期の値動きにはCFDという目的に応じた使い分けの図解

どちらが優れているかではなく、何をしたいかによって役割が変わります。

長期的にBTCなどを保有したいなら、まず考えやすいのは現物取引です。現物を購入する選択肢としては、コインチェックやOKJなどの国内暗号資産取引所があります。

一方、短期的な値動きを狙いたい、下落局面でも取引したい、といった場合にはCFDという選択肢があります。
株式・FX・暗号資産などのCFDを扱うサービスとしては「TOSSY」もあります。

ただし、CFDやレバレッジ取引は、現物よりも損失が大きくなる可能性があります。
「大きく稼げそうだから」ではなく、仕組みとリスクを理解したうえで使うかどうかを判断することが大切です。

まとめ

レバレッジ・CFD・差金決済取引・先物・Perpの関係をまとめた図解
レバレッジ・CFD・差金決済取引・先物・Perpの関係をまとめた図解

今回のポイントは、似た言葉を全部ひとまとめにしないことです。

・レバレッジ=証拠金をもとに取引金額を大きくする仕組み
・CFD(差金決済取引)=現物を受け渡さず価格差を決済する取引方式
・先物=将来の一定時点を基準とした取引、Perp=満期のない先物
・まずは現物とCFDの違いを理解し、その先に先物やPerpがある、くらいの順番で覚えれば十分

何倍で取引できるかより、自分は何を取引し、どんなリスクを負っているのかを理解すること。ここが一番大切です。

サトシ(偽)
サトシ(偽)

似た言葉を丸暗記するより、「何を取引しているのか?」で整理すると分かりやすいですね

目的に合わせて、まずはこちらからチェックしてみてください👇

サービス こんな人向け
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