「ステーブルコインって何?ビットコインと何が違うの?」
そんな疑問にお答えします。

改めて説明しようとすると意外と難しい
そんな存在がステーブルコインです
ステーブルコインとは?一言で言うと「価格が安定したデジタル通貨」です
ステーブルコイン(Stablecoin)とは、米ドルや日本円などの法定通貨に価値を連動させたデジタル通貨です。
ビットコインやイーサリアムは価格が激しく上下しますが、ステーブルコインは設計上、価格変動をほぼゼロに抑えています。

価格変動の違い:
ビットコイン:1日で10〜20%動くことも
イーサリアム:同様に激しく変動する
ステーブルコイン:ほぼ1ドル=1ドルで安定

暗号資産なのに価格が変わらない、これがステーブルコインの最大の特徴です
なぜステーブルコインが生まれたのか?
暗号資産の世界には長年こんな問題がありました。
ビットコインで決済しようとしたら
買った瞬間から価格が10%下落した。
→ 決済手段として使いにくい
この問題を解決するために生まれたのがステーブルコインです。ブロックチェーンの利便性(速い・安い・24時間)を持ちながら、法定通貨のように価格が安定しているという、いいとこ取りを目指したデジタル通貨です。

「価格が安定したビットコイン」を作ろうとしたのがステーブルコインの出発点です
ステーブルコインの主な種類
ステーブルコインは価格を安定させる仕組みによっていくつかの種類に分けられます。
法定通貨担保型は最も一般的なタイプで、発行体が米ドルなどの法定通貨を準備資産として保有することで価格を安定させます。代表例はUSDT(テザー)とUSDC(USD Coin)です。

仕組み:
1USDTを発行するたびに
発行体が1ドルを準備資産として保有する
→ いつでも1ドルと交換できる保証がある
暗号資産担保型はイーサリアムなどの暗号資産を担保にして価格を安定させるタイプです。代表例はDAI(ダイ)です。法定通貨を使わないため分散型で管理できますが、担保の暗号資産が大きく下落するリスクがあります。
アルゴリズム型はアルゴリズムで自動的に供給量を調整することで価格を安定させようとするタイプです。2022年にTerraUSD(UST)が崩壊したことで、このタイプのリスクが広く知られるようになりました。

現在主流なのは法定通貨担保型のUSDTとUSDCです
この2つで市場の8割以上を占めています
ステーブルコインの主な用途

ステーブルコインは現在、以下のような場面で幅広く使われています。
暗号資産取引の中継役として使われることが多く、ビットコインを売って一時的にUSDTに変換しておくことで、価格下落リスクを避けながら次の取引タイミングを待つことができます。
国際送金にも活用されており、従来の国際送金は数日・高手数料でしたが、USDTを使えば数分・ほぼゼロコストで世界中に送金できます。特に銀行口座を持ちにくい国々での活用が拡大しています。
DeFi(分散型金融)でも広く使われており、USDTやUSDCをDeFiプロトコルに預けることで利息を得たり、担保として使ったりすることができます。

暗号資産の世界では「縁の下の力持ち」的な存在です
表には出ないけど、なければ困る
日本でのステーブルコインの法的位置づけ
ここは少し重要な話をします。
日本では2023年6月に施行された改正資金決済法により、ステーブルコインの法的位置づけが明確になりました。
法定通貨担保型のステーブルコイン(USDTやUSDCなど)は「電子決済手段」として分類されました。
日本の法律上の分類:
暗号資産(BTC・ETH・XRPなど)
→ 暗号資産交換業者が取り扱う
電子決済手段(USDT・USDCなど)
→ 電子決済手段等取引業者が取り扱う
→ PayPayなどの電子マネーと同じカテゴリー
つまり日本では、USDTやUSDCは法律上「暗号資産ではない」という扱いになっています。
なお国際的にはIMF・FSBなどの機関がステーブルコインを暗号資産の一部として包括的に扱う枠組みを採用しています。国によって法的な扱いが異なる点は覚えておくといいでしょう。

日本では「電子決済手段」
PayPayと同じカテゴリーと言われると、なんか身近に感じませんか?
代表的なステーブルコイン
USDT(テザー)
世界最大のステーブルコインで、時価総額は約2,800億ドル(2025年時点)。サウジアラビア以上の米国債を保有していると言われるほど巨大な存在です。流動性が高く、あらゆる取引所・ブロックチェーンで使えます。
USDC(USD Coin)
Circle社が発行する法定通貨担保型ステーブルコインです。定期的な監査報告を公開しており、透明性と規制対応の高さが特徴です。2025年にはCircle社がIPOを完了し、制度的な信頼性が高まっています。
DAI(ダイ)
MakerDAOが運営する分散型ステーブルコインです。中央集権的な発行体が存在せず、スマートコントラクトで自律的に運営されています。
※2026年6月時点の情報です。最新情報は各サービスの公式サイトをご確認ください。
ステーブルコインの注意点
価格が完全に安定している保証はない
設計上は1ドル=1ドルを維持しますが、過去には一時的にペグが外れたケースもあります。特に2022年のTerraUSD崩壊は暗号資産市場全体に大きな影響を与えました。
発行体のリスク
法定通貨担保型ステーブルコインは発行体が準備資産をしっかり保有していることが前提です。発行体の財務状況や透明性を確認することが重要です。
日本国内では取り扱いが限定的
日本ではUSDTやUSDCを「電子決済手段」として取り扱うには電子決済手段等取引業者への登録が必要です。2025年3月にSBI VCトレードがUSDCの取引サービスを開始するなど、徐々に広がっています。

ステーブルコインは「安全」ではなく「価格変動リスクが低い」という理解が正確です
リスクがゼロではありません
まとめ
- ステーブルコインは米ドルなどに価値を連動させた価格安定型のデジタル通貨
- ビットコインの「決済に使いにくい」という問題を解決するために生まれた
- 現在はUSDTとUSDCが市場の8割以上を占める
- 国際送金・暗号資産取引の中継・DeFiなど幅広く使われている
- 日本の法律上は「電子決済手段」として暗号資産とは別カテゴリー
- 価格変動リスクは低いが、発行体リスクなど別のリスクがある

暗号資産の世界を理解するうえで、ステーブルコインは避けて通れない存在です
まず名前だけでも覚えておいてください!



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