前回の記事「NFTってオワコンなの?」で、
「話題性より実用性が重視されるフェーズに入っている」という話をしました。
その「実用性」を象徴するような、面白いデータを見つけたので、今回はその中身を紹介します。
結論から言うと、暗号資産市場全体が下落する中で、この分野だけくっきりと伸びていました。
正直、数字を見て「え、ここ!?」と二度見しました(笑)
このページでは、そんな「トレカNFTガチャ」というジャンルについて解説していきます。
結論:市場全体が沈む中、ここだけ伸びている
結論から言うと、2026年第2四半期、暗号資産市場全体は12.6%下落しました。
その中で、トークン化コレクティブル(実物と交換できるトレカNFTなど)の市場だけが、前四半期比143%という伸びを記録しています。
とくに2026年6月は、この分野の月間取引高が過去最高の約1050億円に達したと報告されています。
市場全体が冷え込む中での、この数字はかなり異例です。
市場全体が下がっているときに
1つの分野だけ伸びているというのは
それだけで「何かある」と思わせますよね
トレカNFTガチャとは何か
トレカNFTガチャとは、簡単に言うと、ソーシャルゲームの「ガチャ」の仕組みと、NFT、そして実物のトレーディングカードを組み合わせたサービスです。
ガチャを回すと、デジタルなNFTとしてカードを獲得できます。
そして、運が良ければ、そのNFTを実物のトレーディングカードと交換できる、というのが最大の特徴です。
この分野で最大手とされているのが「Collector Crypt」というサービスで、
2026年6月時点で、この分野全体の6割を超えるシェアを占めているとされています。
「デジタルで終わらず、実物が届くかもしれない」
ここが今までのNFTとの大きな違いです
なぜここまで伸びているのか
伸びている理由は、「馴染みのある体験」と「実物という安心感」を組み合わせたことにありそうです。
「ガチャ」という仕組み自体は、ソーシャルゲームなどで多くの人がすでに親しんでいるものです。
暗号資産やNFTに詳しくない人でも、「ガチャを回す」という行為自体には抵抗が少ないはずです。
そこに「運が良ければ実物のレアカードと交換できる」という分かりやすい価値が加わることで、
コレクター心理を強く刺激する仕組みになっている、というのが伸びている理由として考えられます。
これは投機なのか、実用なのか
前回の記事で触れた「投機から実用へ」という流れに、まさに当てはまる事例だと思います。
デジタルデータの値上がりだけを期待する投機的な仕組みとは違い、
トレカNFTガチャは「実物のカードと交換できる」という、明確な使い道(ユーティリティ)を持っています。
暗号資産市場全体が下がっているのに、この分野だけ伸びているという事実は、
「話題性だけで買われているわけではない」ということの、ひとつの証拠とも言えそうです。
値上がり期待だけじゃなく
「欲しいものが手に入るかもしれない」という価値
これは確かに強いですよね
クリエイターにとって関係はあるのか
「ガチャ」や「トレカ」と聞くと、自分のイラスト作品とは関係ないと思うかもしれません。
ですが、「デジタルの証明書に、実物と交換できる価値をつける」という発想自体は、
今後、イラストやグッズ販売など、クリエイターの活動にも応用されていく可能性があります。
具体的にクリエイターがNFTでどう収益化していけるのか、という話は、
こちらの記事でじっくり解説しています。
まとめ
暗号資産市場全体が12.6%下落する中、トレカNFTガチャの市場だけが143%成長という、対照的な結果になっています。
「ガチャ」という馴染みのある体験と、「実物と交換できる」という明確な価値の組み合わせが、
この分野が伸びている理由として考えられます。
前回の記事でお伝えした「投機から実用へ」という流れを、まさに体現している事例と言えそうです。
NFT=オワコンという印象だけで判断するには、まだ早いかもしれません。
市場が沈んでいるときこそ
本当に求められているものが見えてくる
そんな一例だったのかもしれません



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